漫画「ピアノの森」3巻のあらすじや感想(ネタバレ注意)をまとめました！
ショパンの子犬のワルツだけがどうしてもうまく弾けないカイは、阿字野に教えてほしいとお願いをし、習い事するお金がないカイは、阿字野と取り引きすることに。
「ピアノの森」3巻のあらすじ
阿字野にショパンの子犬のワルツを弾いてもらったカイは、カッコイイと思い、何度もリクエストします。そして、カイなら弾けるはずだから弾いてみないかと言われますが、森のピアノしか弾けないカイは断ります。教わるつもりもないと…
しかし、森に帰って阿字野が聞かせてくれた曲を弾くと、なぜかショパンの子犬のワルツだけがうまく弾けません。
どうしても弾けない理由がわからないカイは、阿字野の教えてもらうように頼みましたが、習うお金がないため、取り引きをしたいと言いだします。
それを聞いた阿字野の条件は、弾けるようになるまでは、阿字野からもピアノからも決して逃げないこと。そして、弾けるようになってから、取り引き内容を決めるということで両者納得しました。
初めてのレッスンは、指の練習曲。
基礎からやっていないカイにとっては、もっとも楽しくないピアノです。この練習曲で合格をもらわないと子犬のワルツの弾き方を教えてもらえません。
ひたすら同じことを繰り返すため、頭がおかしくなりそう…
そんなカイに、阿字野は一番好きな場所を思い浮かべて練習するようにアドバイスします。そして、森のピアノをしばらく弾かないように指示したのでした。
苦労した末、阿字野から合格をもらったカイは、特に練習するでもなくショパンの子犬のワルツも弾けるようになっていました。
そして、取り引きの内容を決めることになったのですが、阿字野の言い出した取り引き内容とは…
「ピアノの森」3巻の感想(ネタバレ注意)
どうしてもショパンの子犬のワルツを弾きたいカイは、阿字野に教わることにします。
しかし、好きな曲を好き勝手に弾いてきたカイにとっては、ただの指の練習曲は相当つらいものなんでしょう。苦労していました。
ピアノの限らず、基礎はなんでも苦痛ですもんね～。
一方、雨宮修平は、カイに自分から阿字野の教わったらと勧めるぐらいだったのに、いざ本当に教わるとなったら、複雑な気持ちになりますね。
そして、カイが阿字野とレッスンを開始したにも関わらず手を大事にせずにケンカしていることがきっかけで、言い争いをしてしまいます。
これで、何だか修平は大きく変わってきました。
修平が「小学生では自分のピアノが一番だ」と証明したいと思ったのは、阿字野が自分ではなくカイを選んだから。
それなのに、カイはピアノに対する意識が甘いわけですよね。
手袋をして常に傷つけないように意識している修平とは大違い。
さらに、うっかり悪気がなかったとは言え、その大切にしている手をはじいて「柔っちい女みてーな手」とか言っちゃったんですから、修平が怒るのは当然です。
でも、修平の性格から言っても、そう言われたことだけでずっと怒っているわけではないと思ったりします。そもそも自分とは違って、カイがプロを目指しているわけではないことをわかっていますから、そこまでする必要もないということも理解していたでしょうし。
覚悟を決めたという感じでしょうか。
カイとは違う…自分はピアニストになるんだ…って。
実際、クラスの女子が男らしいと思うぐらいの変化がありましたし。
遊びでピアノを弾いているわけではないと自覚をした修平が、あの天才ピアニストだった阿字野が選んだカイ、つまり趣味や遊びで弾いている人には負けたくないと思うのは普通のこと。
カイを敵対視しているっていうのではないんですよ。自分との戦いみたいな？
個人的に、ここらへんからジワジワとカイと修平の違いがハッキリ別れてくると思うんですよね～。イメージ的には、カイがピアノが好きでのびのび演奏しているとすれば、修平は勝つためにガチガチに厳しく自分を追い詰めていく感じ。
この違いが今後の面白さにつながってきます。
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「ピアノの森」3巻の感想まとめ
カイも修平も、それぞれ子どもながらに色々考えているんですよね。
カイは自分の家庭環境のために、お金がかかることはできないものの、かと言って、自分だけが得をするようなことをしたくないので取り引きにこだわります。子供だから、甘えてしまえばいいのに…とも思いますが、これがカイの自立した部分だと言えますね。
そして修平は、今までは親に流されてピアノをやってきたけれど、自分でやると覚悟を決めてガラッと印象も変わってきました。
個人的には、ピアノが本当に好きなのかどうかがあまり見えてこなくて、大丈夫？って思ったりもしましたが、ピアノ一家ならこうなるのも普通なのかもしれません。
思わず、のだめカンタービレを思い出してしまいました。
のだめは、ただピアノが好きで弾いていたいだけなのに、細かいことでピアノの先生から怒られたり、コンクールではこうだと決まり事があってついていけなかったりしてましたが、そんなところがカイに似ています。
そして、本当の音楽やピアノを知っていくことで、努力もするし才能を発揮していくんですよね。
そして、決まったルール通りにやろうとしたり、ちょっと頭が固くて自分に対して厳しいところは修平と千秋先輩が似ています。修平は千秋先輩ほど器用ではないけど…
そう思うのは私だけかな？
でも、このまるで合わなそうな二人が、お互いの良いところを伸ばし合って行く感じが似てるんですよ。
ピアノの森でも、ふたりがこれから色々な場面で違いを見せてくれます。どっちが正しいなんてないからワクワクします。
しかも、ふたりともいい子ですし、ここから新しい登場人物も出てきますから。
さらに面白くなっていきますね。
漫画に出てきた曲の演奏を聞きたい方はこちら！
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以上、漫画「ピアノの森」3巻のあらすじや感想ネタバレでした。最後までご覧いただきありがとうございました。
