この記事では、漫画「ウォルテニア戦記」のあらすじや感想(ネタバレ注意)をまとめています！
原作：保利亮太先生、漫画：八木ゆかり先生、原作イラスト：bob先生の作品です。
高校生とは思えないほど強い主人公が、異世界に召喚されるストーリー。
出会いと死闘の中で、冒険者・軍師・領主になるなど、波乱万丈な異世界生活の様子が描かれています。
「ウォルテニア戦記」のあらすじ
幼い頃から、武人として厳しく祖父から育てられてきた高校生・御子柴亮真(みこしばりょうま)は、ある日突然異世界に召喚されてしまいます。
召喚した国は、オルトメア帝国。
殺気の中で剣を向けられ、呪印を結ばれそうになった亮真は、返り討ちにします。さらに、自分の身を守るために人を殺しながら、城から逃げ出すことに…
そして、オルトメア帝国に追われることになります。
その後亮真は冒険者となり、偶然奴隷で双子のローラとサーラを助けます。
そして彼女たちは、亮真の戦奴隷になりました。
ここから本格的に始まる波乱万丈な異世界生活。
敵には冷徹で容赦ない反面、仲間は家族のように大切にする亮真。
果たして、彼は日本に帰れるのか？
「ウォルテニア戦記」の感想(ネタバレ注意)
この漫画は、異世界でも主人公最強伝説を打ち立てるほどの成り上がりストーリー。
見どころは、主人公の御子柴亮真がおじいさんとの二人暮らしで古武術を仕込まれてきたので、めちゃくちゃ強いことですね。
高校生なのに、異世界に来た途端に自分を召喚した法術士と部下たちを殺して追われる身になったり、冒険者をやって日銭を稼ごうとしたら、小国の王位継承戦争に巻き込まれてたりと前途多難な展開が続きます。そんな苦難を乗り越えちゃうのがすごい！
王位継承戦争では、味方になった陣営に勝利を捧げたものの、危険な人物という理由で左遷され、地方の領主になったりと大変な苦労人です。
また武人としての心構えがあるためか、有利な状況にあっても敢えて決闘に応じるなど、武将としての役割も果たしています。
ちなみに、異世界召喚の定番である魔王や魔族などは登場しませんが、亜人は出てきますよ。さらに、暗殺者として忍者が登場するので、忍者が好きな人は「作者め、やるな」と思うはず。
忍者が味方になり、亮真陣営の諜報部隊として活躍していくようになります。
仲間も増え、亮真陣営の勢力はどんどん拡大していくんです。
この世界では、魔法の代わりに法術と呼ばれる３種類ほどの能力があります。
召喚にも使われていた能力で、当然戦闘にも利用されていますが、その使いどころを亮真が工夫して行うことで、傭兵団のある人物にもその発想はなかったと評価がうなぎのぼり！！セリフから、好感度が上がったのがわかる場面も、見ていて楽しいです。
次々とハラハラ展開で面白いのですが…
イラッとするエピソードもありますね。まぁ、ストーリー進行には必要なんですけど。
一番イラついたのは、亮真が巻き込まれた小国・ローゼリア王国の王位継承戦争ストーリーですね。王位継承戦争に勝利して王位に就いた人物・ルピス王女が、あまりにも王としての器ではないので、どうしようもないです。
さんざん助けてもらって、亮真たちがいたからこそ勝利できたというのに、勝った途端い亮真の存在を恐れ、処分を考えるとは…
周りにいる側近たちも、手の裏返しますからね。
貴族同士の派閥争いだけでなく、平民出身に対する差別意識が強いのが原因でしょう。
亮真は平民ですから…
さらに、須藤というたぬき親父みたいな危険な男もいるわけですよ。
実は、この内乱もすべて亮真を追っている国・オルトメア帝国の策略で起こっていたわけで、須藤は帝国に良い方向性に話を持っていっちゃうという…
自分で王として亮真と向き合う実力のないルピス王女は、たぬき親父の言うことを聞いて、亮真たちに一杯食わせることに…
ここで、タイトルのウォルテニアの名前が出てきます。
亮真たちに男爵貴族位を与え、その領地として問題だらけのウォルテニア半島を領地として下賜するんです。
犯罪者の流刑地であり、モンスターや亜人種だらけ…
沿岸は海賊が根城にしているという不毛の地・ウォルテニア。
6巻からは、このウォルテニア半島に移住することになります。
亮真の機転から、有力な商人との付き合いを調べるなどして貿易港として外貨を稼ぎ、来るべき日に備えていくことに…
ここからは、より面白くなっていきますよ。
さらに、亮真以外にも召喚された人物が数多く登場します。
亮真の失踪を調べていた刑事と、亮真のおじいさんといとこの飛鳥まで異世界へ。
この作品では、召喚された異世界を大地・地球のことを裏大地としていますが、その謎もここから少しずつ出てくるのかも…
亮真のおじいさんに何らかの過去があって、亮真も彼の両親も、この6巻で召喚された飛鳥までもが、なにやら訳アリっぽい事情で大地に来たみたいんですね。
思惑が絡み合い群像劇のような味わいを出しているので、伏線にも注意！
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「ウォルテニア戦記」の感想まとめ
異世界作品としてだけではなく、サスペンス・アクションなど様々な視点で楽しめる漫画です。絵に関してもとても綺麗に描かれていて、好感が持てる作品ですね。
覇権国家である帝国、王国や教団といった組織だけでなく、暗躍する人物たちの陰謀も出てくるので【陰謀や暗躍】のキーワードを含めた異世界漫画を探している方なら、特におすすめしたいです。
以上、漫画「ウォルテニア戦記」のあらすじや感想ネタバレでした。最後までご覧いただきありがとうございました。
